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    人につかず、組織につかず、法につけ 00003

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    人につかず、組織につかず、法につけ

     

     

    疑問を追及せよ

     

     

    心行は宇宙の神理 人間の心を言霊によって表現したものである

    それゆえ「心行」は拝むものでも 暗記するものでもなく これを理解し行うものである

    正法は実践の中にこそ生命が宿ることを知れ

     

    心行の本文に入る前の言葉です。心行とは、現代のお経です。しかし、そのお経を、ただ読誦しているだけでは、何も変わらないということであります。意味も理解せず、ただお経を唱えて、それが何になるというのでしょうか?死者に対して、お経を読んで聞かせたところで、それが一体何になるというのでしょうか?死んだ人に、そのお経の意味がわかるのならば、確かに意味があるといえるでしょう。でも、お坊さん以外で、お経の意味がわかるような人など、そう多くはいないはずです。・・・・・・そうした形式的なものにも、それなりの意味はあるのかもしれません。発声練習になったり、何となく崇高な雰囲気を醸し出したり・・・・・・(^^;。

     

    しかし、単なる形式主義であってはならないのです。常に原点に返っていくことが大切であります。心行とは、日々の生活の指針となるものです。そこに示されている神理を理解し、実生活の中で行っていくことこそが本質なのです。読誦することが目的になってしまってはいけないのです。

     

    われ今見聞し 正法に帰依することを得たり

     

    高橋信次先生は、法帰依を「心行」という経文の第一行目に掲げています。

    「私は、様々なことを見聞きして体験して、とうとう正法に帰依することができた」と高らかに宣言しています。この宣言は、信次先生が30年に及ぶ真理探究の過程で経験したことと、その末に体得した「悟り」が前提になっています。一点の疑問でもあれば、絶対に納得しない。すべての疑問をとことん追求し、解明し尽くして、もうこれは信じるしかないというギリギリの所まで極めていく。こうした命をけずるような探求の末に、とうとう霊天上界最高霊域より啓示が降ろされて来たのです。これを言葉で表現したものが「心行」であります。

     

    それっぽい本を一冊読んで、「はい、わたしも悟りました。神は愛です。人間みな神の子です」なんてことを平気な顔で言う人がいますが、そんな甘っちょろいものではない。・・・30年間です。幾多の霊的現象を体験し、それらを解明するために諸科学を独自に学び、疑問をひたすら追求し、一日たりとも神様のことを考えなかった日はない・・・・・・。そんな日々を30年間続けてきた。この一日一日の積み重ね無くして大悟はありえなかったと思います。こうした積み重ねの果てに体得したものだから「これは正法である、私は正法に帰依します」と絶対の確信と自信を持って宣言しているわけであります。

     

    これは、他力信仰に流れやすい現代人に対する頂門の一針であります。まず、心構えを正して欲しい、こうした願いを込めていると思います。「南無妙法蓮華経」というお題目を唱えれば功徳があるといって、それを信じて一日中でも唱えている人々がいます。あるいは「南無阿弥陀仏」(阿弥陀仏に帰依します)と唱えれば救われるという教えもあります。盗みをしようが、人殺しをしようが、これを唱えれば救われると・・・。おかしな話です。悪行三昧の後、口先だけで「南無阿弥陀仏」と唱えて、それで救われるのなら、私もそうしたいです。しかし、そのような歪んだ他力信仰で救われることなど絶対にないと思うのです。

     

    「『帰依します、帰依します』と口先だけで100万回唱えたところで救われることがない。本当に『帰依します』と宣言するのならば、経文に書かれていることを実践することだ。それが本当に帰依するということなのだ」・・・・・・。このように信次先生は常々説かれました。 

     

    同様のことをイエス様も言っております。 

     

    我にむかひて、『主よ、主よ』と言ふ者、ことごとくは天国に入らず、ただ天にいます我が父の御意(みこころ)を行ふ者のみ、之(これ)に入るべし。

    (マタイ7.21)

     

    要するに、神様の御心を行うものだけが天国に行くことができるということです。「イエス様、イエス様」といくらおべっかを使ったところで、その人の心と行いが神の御心に反しているのならば、いくらイエス様が救いの手を差し伸べたところで、その人を救い上げることができないということです。 

     

    冒頭で「正法に帰依します」という宣言を掲げたのは、「私は正法を生活の中で実践していきます。皆さんもこの経文が正しいと思うのならば、どうかここに書かれていることを実践してください」ということを言いたかったのだと私は思うのであります。心行を読む人に、「私はここに書かれている教えを学び理解して、実践します」という決意と気迫を持って欲しい、こうした決意を「心行」を読むたびに奮い立たせてもらいたいがために、最も印象に残る第一行目に持ってきたのではないか?これが本当の「法帰依」だと思うのであります。  

     

     

    人につかず、組織につかず、法につけ

     

     

    また「法に帰依します」と宣言するけれど、「教祖に帰依します」「組織に帰依します」とは宣言していない点、これは非常に重要だと思います。 

     

    「人につかず、組織につかず、法につけ」という金言があります。「心行」の冒頭での宣言は、まさしくこのことを言っているのだと思うのです。人や組織は、間違いを犯す可能性がある。そうしたものに盲目的に従ってしまうと、私たちも一緒に曲がっていく。しかし正法は、万古不滅。この正法に帰依し、学び実践することである・・・・・・。

     

    これは、末法といわれる現代に生きる人々にとって、大変重要なメッセージです。宗教が乱立した今の日本では、一体何を指針とすればよいのかと誰もが途方にくれています。霊言、神示、啓示が、あちらにもこちらにも降ろされている。高橋信次先生などは、引っ張りだこで、いたるところで霊言を降ろしている(それらの霊言の真偽はさておいて・・・・・・)。そして、どの霊言でも、「私が霊言を送れるのは、特別な使命を帯びたこの者(※霊媒)だけである」と言っているようです。

     

    これでは、ハッキリいって、どの霊言も信じられなくなる。客観的に見て、宗教の世界はおかしいと思われても仕方がない。今こそ我々は、正しい宗教と邪宗を見極める目を持つ必要がある。その物差しとなるのが正法である、ということなのです。教祖に帰依してもいい。組織に帰依するのもいいだろう。しかし、前提は、法帰依だ。もし法に照らしてみて、教祖や組織が曲がったと思ったら、その時は、そうした判断をした自分自身を信じることだ。そして教祖や組織に対する帰依は取り消せばいい。それが自燈明・法燈明それが「自帰依・法帰依」。帰依とは、尊きものを信じ、よりすがることだから、尊敬できなくなったものに対しては、どうしても帰依することはできないものです。それでいいと思うのです。

     

    宗教組織から離れようとすると、必ず「地獄に堕ちるぞ」と脅されるそうですが、法に帰依し、法を学び実践する人であるなら、地獄に堕ちることはないはずです。宗教組織を離れることを恐れる必要などまったくないのです。恐ろしいのは、神の御心に反する思いと行いです。教祖や組織が、私たちの天国行き・地獄行きを決めているわけではないのです。

     

    また、組織を離れるに際しては、ことを荒立てて、教祖や組織を断罪するようなことはしないで、静かに去るのがよいでしょう。裁判沙汰にして教団と争う人々もいるようですが、本当に幸福を求めているのならば、そうした争いは避けたほうがよいと思うのです。そんなことをするよりも、群れから離れ一人黙々と、正法を学び実践していれば、いつか必ず、本当のことが見えてくる。その時、自分のかつての判断が、もし間違っていたと感じたら、頭を丸めて、もう一度教祖のもとに戻ればよいのだと思います。かつての判断の正しさに確信が持てたなら、それはまたそれでよいのです。

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